マイコン回路での電圧レベル(5V←→3.3V)変換方法

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 通常マイコンの回路では電源電圧5Vか3.3Vが主に使用されています、 それで、何かの電気回路を製作する場合はどちらかに統一して製作すれば良いのですが、 使用する部品やセンサーなどは5Vだったり3.3Vだったりまちまちですね。
例えば、センサーが5Vでマイコンが3.3Vなら配線する信号ラインの電圧レベルを 合わせないと部品が壊れてしまいます。

 電圧レベルを変換する方法として簡単な方法としては、 5Vから3.3Vに変化させるには抵抗を使い分圧するやり方で、 3.3Vから5Vに変化させるにはトランジスタかFETを使う方法が有りますが、
その方法はこちらの「ねがてぃぶろぐ」さんのHPが詳しく載せて有ります、参照して下さい。
また、この方法を利用した変換モジュールがこちらのスイッチサイエンスストロベリー・リナックス で販売されています、このモジュールは送信側2回路・受信側2回路で1.8V〜5Vまでの範囲のようです。

 トレラント機能有りのロジックIC(バッファIC)を使用した方法もあります、こちらは
74VHCTxxx/74LCXxxx/74VCXxxxタイプ辺りがトレラント機能が有ります。
でもぉ、おそらく表面実装タイプのチップがほとんどでぇ、半田付け無理っぽいしぃ、 だからぁ、この話は置いといてぇですぅ。
尚、トレラント機能についてはこちらのHPを参考にして下さい。

《ロジック・SPI/UART通信での電圧レベル変換》

 ここでは秋月電子で販売のこちらのレベル変換モジュールの話をします。
このモジュールはロジックレベル変換専用のIC(FXMA108)を使用しています、 電圧も1.65V〜5.5Vの範囲で相互変換可能で8回路分(8本分の信号線)あり、それに自動信号検出により方向制御信号が不要なんで 信号方向を気にせずに配線可能ですよぉ。
20PのDIP化なので半田付けOKだしぃ、取扱いも楽だしぃ、安いしぃ、もぉ最高ですね。

回路図1
これはMicroSD使用回路(SPI)例です、
信号ラインのプルアップ抵抗は
無視しています。

MicroSDが3.3V電源で、
Arduinoのデジタル入出力端子は
5Vなので、このままではSDカード
は壊れます。
MicroSD→Arduinoはそのままでも
OKと思いますがぁ....



回路図2
レベル変換モジュールはこの様に
MicroSDとArduinoの間に入れます。
4本使用して後4本余っています。

このモジュールの右下端子(OE)は
GND接続で出力が有効になり、
VCCA(3.3V)側電源に接続すれば
出力は無効(ハイインピーダンス)
になります。


BSS138レベル変換
こちらのBSS138使用のモジュールはMOSFETを使った物で、
4ビットなので小さく使用電圧が2.5V-20Vまで変換可能です。
更にI2CやSPIにUART等レベル変換をこなすらしい、
重宝しそうな一品ですね。
LV側に低い方の電圧、HV側に高い方の電圧を接続します。 *3)
RS232Cレベル変換
こちらはADM3202ARU使用のモジュールでUART信号レベルを、
RS232Cレベルに変換しますが、フロー制御無しのTX/RXのみ
接続です。
相手がフロー制御有る機器とも繋げられる様に、
CN2(D-SUB9ピン)側のピンをDTR(4)/DSR(6)とRTS(7)/CTS(8)を
ジャンパー配線行っておいた方が良さげぇな気がしますです。 *3)

《I2C通信での電圧レベル変換》

上のレベル変換モジュールではI2C接続でのレベル変換は無理ぽいですね。
I2C(FXMA2102)レベル変換
こちらはFXMA2102使用の、
"I2Cバス専用の双方向電圧レベル変換モジュール"です。
電圧は1.65V-5.5VでI2C用のプルアップ無しとなります。
OE端子はLOWでFXMA2102は無効、HIGHで通常動作です。
モジュールはプルダウンされているのでVCCAに配線しましょう。
この機能によりI2Cアドレスがダブった場合にその数だけ使用し、
簡単に切り替えられますね。 *3)
I2C(PCA9306)レベル変換
こちらはPCA9306使用の、
"I2Cバス専用の双方向電圧レベル変換モジュール"です。
電圧は1.8V-5.5VでI2C用のプルアップ付きとなります。
又、ジャンパーをカットすれば外部プルアップ出来ます。
このICにも Enable Input が有るのでVPUでなくEN端子を出して
欲しかった。
このI2Cバス用変換モジュールの記事はこちらで記載しているので
参考にして下さい。 *3)




記事一部追記(*3) 2020/03/01
記事一部追記(*2) 2019/01/27
リンク切れ見直し(*1) 2017/01/11


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