PICに内蔵されているUSB機能の実験パート3
(USB機器を製作する場合の通信解析ツールなどの紹介)
〔パート1〕
〔パート2〕
〔パート4〕
〔パート5〕
〔パート6〕
〔マイコンのトップに戻る〕
前回のパート2では、CDCクラスを利用してパソコンとデータの送受信を行って見ました。
USB機器の開発・製作を行っていると、通信しているデータの内容を見てみたくなったりします、
USBのプロトコルアナライザ機器は値段が高くて手が出ません、そこでパソコンのアプリで表示出来る
ツールやUSBデバイスのディスクリプタを調べるツールなどをこのパート3では紹介しようと思います。
《USBView》
このツールは、Microsoftが提供しています、USBデバイスのベンダID・プロダクトIDとディスクリプタを
調べるツールです。
こちらのサイトからダウンロードします、簡単な使用方法も書いて有ります。
PS. *1)
ダウンロード方法が変わったようです、こちらのページからダウンロードし、
インストール時に”Debugging Tools for Windows”のみチェックをいれてインストールしましょう。
インストール先は、
64ビットOSなら”C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Debuggers\x64\usbview.exe”です。
32ビットOSなら”C:\Program Files\Windows Kits\10\Debuggers\x86\usbview.exe”と思います。
下画面は、パート2での[USB対応超小型マイコンボード]を接続した場合の内容を表示させた物です。
尚、Windows 7 Pro で表示させています。
《USBDeView》
このツールは、デバイス ディスクリプタの内容表示とUSBドライバの情報表示を行うツールです。
ダウンロード
@ こちらのサイトからダウンロードします。
HPの最後の方に"Download USBDeview"の文字が有ります、
これをクリックしてダウンロードしたら解凍させます。
A 日本語化する為のファイルをダウンロードします。
"Download USBDeview"の文字の少し下方に"Japanese"文字(下赤枠)が有るのでこれを
クリックしてダウンロードしたら解凍します。
解凍した"USBDeview_lng.ini"ファイルを、@で解凍したフォルダの中に移動させればOKです。
B インストールは必要ないです"USBDeview.exe"を起動させるだけです。
一覧から「USB Serial Port」をクリックすれば下記画面が表示されます。
《SnoopyPro》
USB通信のデータ内容をログし表示をしてくれるツールです。
こちらのサイトからダウンロードします。
ダウンロードし解凍したら"SnoopyPro.exe"を起動させるだけです。
windows 7(Pro)で動作させるには、Windows XP SP3 互換モードでないと動作しません。
互換モード
@ "SnoopyPro.exe"を右クリックし、[プロパティ]を表示させます。
A プロパティの「互換性」タブをクリック。
B 互換モードで"Windows XP SP3"を選択して、[適用][OK]をクリックします。
C 後は通常通り"SnoopyPro.exe"を起動させます。
操作方法
前頁、パート2での[USB対応超小型マイコンボード]を接続した場合の操作で説明します。
@ SnoopyProを起動させます。
A ツールバーのUSBマークツールをクリックします。
下記[USB Devices]画面が表示されます。
B 解析をしたいデバイス(ここでは"USB Serial Port")を選択します。
C [USB Devices]画面の「File」→「Unpack Drivers」を順にクリックします。
D 上手く行けばこの画面が表示されます。
このまま[OK]ボタンをクリック
E [USB Devices]画面の「File」→「Install Service」を順にクリックします。
F [USB Devices]画面の「Edit」→「Install Sniffer」を順にクリックします。
G [USB Devices]画面の「Edit」→「Restar Device」を順にクリックします。
下記の[USBLog]画面が[SnoopyPro]のメイン画面に表示され、
通信の記録取りが開始しています。
H [USB Devices]画面は[X]で終了させてもOKです。
I 既に"12 packets"程通信をしているみたいですね、記録はしているのですがこの時点では
内容は表示されません。
J 「Tear Term」を起動させ、データ"123"を送信して見ました。
K [■]ボタンをクリックし記録を停止させます、すると下画面の様に記録内容を表示します。
PCから"123"の文字が送られPICからはデータに+1されるので"234"が返される記録が残っていますね。
現在USBプロトコル仕様までは、まだ読んでないのでぇ、どんなやり取りが行われるのか不明ですので
このツールがどれだけ利用出来るのかも判りません。
それにしてもただ"123"と"234"を送受信しただけで"90 packets"えらいパケットのやり取りを行っている
様だがぁ、如何言う事ぉ。
次回以降で、少しだけUSBプロトコル仕様について記述しています。
《その他》
行く行くは、こちらの「ロジックアナライザー」を買いたいなぁと思ってはいるのですがぁ....
そうすれば、これにUSBプロトコール機能を追加して利用すれば良いと思うこの頃....
でもぉ、先立つ物がない.....欲しぃ....
追記(*1) 2019/03/01
【きむ茶工房ガレージハウス】
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