PIC18F26K22で作るPICduino製作編

ソフトウエア編) (シールド編 〔PICの動かせ方入門に戻る〕


最近Arduinoの色々なシールドが販売されまくり、結構使って見たい物が有ったりします。
まぁ、PICでも使用出来なくはないのですがぁ、サクッと使うにはチョット大変だったりします。
そこでぇ、サクッと出来る様にPICduinoきむ茶工房バージョン(PICduinoSK)を作る事にしました。
ネットでぇ"PICduino"を検索して見るとぉ、あるある検索隊、様々な人が作成しているらしくて色々な
バージョンが有るですねぇ。
尚、このページでは"製作編"ですので"PICduinoSK"に載せるソフトウエアは次ページで記載します。

製作物表 製作物裏

上写真が今回製作した18F26K22を使った"PICduinoSKバージョン0"です、
フォームファクタはArduinoUNOと同じに合わせています。
作りながら試行錯誤したのでぇ、随分と痛々しいですがぁ......
なのでぇ、基板取り付け穴も開けていません。
13番LEDは取付けていません、PICにパスコンも取付け忘れています、取付けても良いのですがぁ
動作するしぃ、めんどくちゃいしぃ、バージョン1に期待して置きます。
シールド基板
本当は、スイッチサイエンスの左写真の
Arduino用バニラシールド基板ver.2”を使いたかったのですが、
その他の部品も購入する為、秋月電子の基板(上写真)で
製作しています。
基板は両面スルーホールです。(当然裏表同通しています)

又、基板スペースが有るのでお好きな部品等を取付けても良いでしょう
バージョン1ではI2C-LCDを挿すソケットやRTC(バックアップ電池付)
辺りを取付け様かと思っていますがぁ...

ICSPぶつかっている図  ICSP付きのシールドだと左の如く、ICソケットと
 ICSPソケットがぶつかってしまいました。
 あ、ははは、バージョン1に期待しましょう。

 ICソケットの位置を一つ下げるか奥へ移動させれば
 OKと思いますがぁ....
 又は、足の長いピンソケットで嵩上げすればぁ...
 まあぁ、導通はしている様ですがぁ...



ArduinoUNOとPIC18F26K22の比較表
Parametros ATMega328P PIC18F26K22
プログラムメモリ 32K
(0.5KBをブートローダーで使用)
64K
(約1.5%程使用しています)
SRAM 2K 3896byte
EEPROM 1K 1024byte
Oscillator(CPU) 16MHz(外付け) 32MHz(内蔵)
デジタルI/O 13P(+6P入力のみ) 19P
(RA6/7余っている配線可)
(RB6:PGC/RB7:PGDも利用可)
アナログ入力 6P 6P
(他に11P割付け可能)
PWM 6P(PWM) 5P(CCP)
(他ピンに割当て可能)
DAC - 1P(A0)
割り込み 2P 4P
Timer 8-bitx2 16-bitx1 8-bitx3 16-bitx4
(Timer3/4は自由に利用可)
(Timer0/1/5/6は機能利用による)
通信 USART x1
SPI      x1
I2C      x1
USART x1
(PGC/PGDからUSAR2出力可)
SPI       x1
I2C       x1
容量性接触感知 QTouchライブラリ CTMU(6P)
コンパレータ
SRLatch
※ ArduinoのPWMは8bitで、PICのCCPは10bitで、DACは入力電圧を32レベルの電圧レンジで出力。
※ PICの"RESET"はMCLR機能を使わなければスイッチ入力としても利用出来ます。
※ PICのTimer2/Timer5(tone)/Timer6(PWM)は使用しています、tone/PWMを使わないなら利用可能。
  キャプチャ機能でTimer1、チャタリング防止機能でTimer0、機能を使わないなら利用可能。
※ PIC18F25(24/23)K22に入替えても動作しますがぁ、メモリ容量が半分になる事に注意しましょう。

《部品一覧表》

部品 数量 価格
Arduino用ユニバーサル プロトシールド基板 1 200
ピンソケット(メス) 1×6(6P) 1 20
ピンソケット(メス) 1×8(8P) 2 60
ピンソケット(メス) 1×10(10P) 1 40
ピンヘッダ (L型) 1×6 (6P) 1 10
ピンヘッダ 1×6 (6P)ジャンパーピン用 1 20
超小型USBシリアル変換(FT234X)モジュール 1 600
三端子レギュレーター 3.3V/800mA NJM2845DL1-33 1(4) 200
三端子レギュレーター 5V/800mA NJM2845DL1-05 1(4) 200
2.1mm標準DCジャック(4A)基板取付用 MJ-179PH 1 40
PICマイコンPIC18F26K22−I/SP 1 330
丸ピンICソケット (28P) 300mil 1 70
   
LED(電源/13番LED) LT3U31P 2(10) 100
タクトスイッチ(黒色) 1 10
抵抗 10KΩ 1(100) 100
抵抗  470Ω 1(100) 100
セラミックコンデンサ 0.33μF50V5mm 2 40
セラミックコンデンサ 2.2μF50V5mm 2 50
セラミックコンデンサー0.1μF50V5mm 1(10) 100
ダイオード 1000V1A 1N4007−B 1 10
ジャンパーピン白(2.54mmピッチ)(25個入) 2(25) 100

数量の( )数値は袋入り数です、ピンヘッダは長めを買って後でカットした方が良さげです。
尚、ピンヘッダは細ピンタイプは使用しない様に注意しましょう。
部品は秋月電子通商での2016/04/15日現在の価格です。
総合計は、2400円(送料別)です手持ちが有れば安く出来るでしょう。

《配線図(電源回路)》

基板のから見た電源周りの実態配線図です。
注意は、三端子レギュレーターが表面実装で、それ以外は背面配線と言う事と、
DCジャックは基板に穴を開ける必要が有る事です。
尚、回路には有りませんが、Arduinoの様に13番ピンLEDを取り付けるのも良いでしょう。
電源周りの配線図

ジャンパーピンJ1について

USBからの電源5V(100mA)と外部電源5V(800mA)の切り換えとなります。
USBにした場合は、電源LEDは点灯しませんがFT234XモジュールのLED(青色)は点灯します。
又、3.3V回路も動作しません。(3.3V回路で動作させたい場合は、外部電源となります)

ジャンパーピンJ2について

外部電源5V(800mA)と外部電源3.3V(800mA)の切り換えとなります。
切り換えた方でCPUとI/O電源(IOREFには未接続)が供給されます。
外部電源の入力電圧は5.5V〜14Vを入れて下さい。

尚、CPUの制御電源と同じ電圧(3.3/5.0V)を使用したい場合は、PICkit3ピンのVDDに引き出されています
又、PICkit3の内部電源は30mAまでなのでぇ、PICkit3から電源供給してプログラムを書込む場合は注意
しましょう。ってかぁ、PICkit3からの電源供給でなく外部から供給をお勧めします。
(PICkit3からの電源供給と基板からの電源供給がぶつかってしまいますぅ、"J2"を外せばぁ....)

《配線図(I/O回路)》

基板のから見たI/O周りの実態配線図です。
リード線は6種類ほどの色線を準備しておいた方が良さげでしょう。
下図の桃色は配線(RA6/RA7/IOREF/NC)をしていません、お好きに使いましょう?
(PGC:RB6/PGD:RB7の配線は、上の”配線図(電源回路)”でも配線していますね) I/O周りの配線図


Arduino-PICduinoSKピンの機能割り当て対照表
ピンへの機能割り当て対照表
※ MCLR/PGC/PGDはPICkit3用でヘッダピンに引き出されています。
  (PGC:TX2/PGD:RX2を使う場合はD1:TX1/D0:RX1は使えません)
※ RA7(9番)/RA6(10番)ピンは、外付け水晶等ですが、何処にも配線していません。
  尚、RA6ピン(CLKOUT)からFosc/4のクロックを出したい人は御自分で施しましょう。
※ D5/D11のCCP2(PWM)は同じ出力なので切り替えて使います、デフォルトはD5ピン。
  又、CCP2を使ったキャプチャ機能でパルスの計測も出来ます。
※ 割込み(INT)は、D2/D3/D10/D12/D13ですがD2/D3は同じ割り込みが発生します。
※ D2,D3,D10,D11,D12,D13のみPIC内部プルアップ可能です。
※ CTMUとは静電容量式タッチセンシング機能が利用出来るピンとなります。
※ SWとはソフトウェアでスイッチ入力時のチャタリング防止機能が利用出来るピンとなります。
※ PICの”その他割付け可能”は、ご自分でプログラミングすれば使用可能です。

《その他》

まあ、やっつけ仕事の割には、まあまあ良く出来たと思います。
基板を起こせれば好いのですがぁ、私にはそのスキルも無い、金もない、気迫もないので...
販売されているシールドが、どの程度の物までが使用出来るかは不明です、
使えない物が出て来ると思いますので悪しからず。m(_ _)m

実はこれを作成している最中に熊本地震に遭いました、でぇ暫くめげてしまいそのままになっていた物が
やっとぉ日の目を見る時が来ました。長かったなぁ。




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